2010年 02月 04日
森鴎外 「山椒大夫・高瀬舟」
好きな作家をあげていて
その中に森鴎外の「高瀬舟」がありました。
文庫で探すと「山椒大夫・高瀬舟」であり
だいぶ前に買いました。
この本は短編集でかなり難解な部分もあります。
そういうところは流して読むしかありません。
でもさすがに表題になっている
高瀬舟は良く頭に入ります。
また同じく山椒大夫も読みやすいです。
この山椒大夫も高瀬舟も
感動的です。
どうも大作家というのは
やはり書き方というか
目の付けどころというか
視点や世界観が我々凡人とは
かけ離れているようで
この作品にはそれがいっぱい詰まっています。
山椒大夫にはどういうわけか安寿と厨子王が出てきます。
ひとさらいにさらわれるのですが
それからが読みどころで
最後は感涙します。
高瀬舟も最後は悲劇的で
ストレートな怖さがあるのですが
人間の本質を描いたいい作品です。
この山椒大夫と高瀬舟に至るまでが
難解作との闘いですが
文庫ですからぜひ読んでみてください。
感動します♪
by dopi19
| 2010-02-04 06:14
| ブックス