2007年 05月 17日
藤沢周平さん 「蝉しぐれ」
映像化が多い作家の藤沢さん。
気になっていましたが、なかなか読めないでいました。
ここらで読んでみるかという事で
年相応の作家を読みました。
蝉しぐれは既にNHKドラマで映像化されています。
現在の大河ドラマ主演の内野聖陽さんが
牧文四郎という主人公を演じています。
相手役のふく、に水野真紀さん。
感涙する作品です。
その原作ということで楽しみました。
下級武士を描いているということは知っていました。
ただ、そういう裕福でない武士こそ
骨太な精神を持ち、剣がたつようで
読んでいて主人公牧文四郎の生き方には
大きく感銘しました。
父親が藩の反逆者とみなされ
不幸な最後をとげ、それでも母親を大事に
決して卑屈にならずに生きていく
そのさまは感動的です。
そしてなにより剣が強いのです。
その対決のさまの文章は読みどころです。
また、女性ここではふく、ですが
その相手に対する気持ちの描き方も素敵です。
若い方には向かないかもしれませんが
時代物が読みたいなと思ったら
読んでつまらない作品ではありません。
また、藤沢周平さんの作品を読みたいですね♪
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by dopi19
| 2007-05-17 08:08
| ブックス